Entries posted at 2015年9月23日:
排卵出血を抑える事もできるレボノルゲストレル

レボノルゲストレルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの混合剤であり、緊急避妊に用いられる女性ホルモン剤です。ピルと呼ばれる避妊薬の中でも、特に危険性や緊急性の高い妊娠を回避する目的で開発された避妊薬で、ピルの飲み忘れや避妊具の付け忘れ・破損などが起きた際に利用します。性行為の後、72時間以内の服用を行う事により効果が発揮されます。臨床検査により高い確率で避妊を阻止できる事が判明していますが、完全に妊娠を防ぐ事はできませんので注意して下さい。

レボノルゲストレルの作用は、脳下垂体に作用して女性ホルモンの分泌を抑える事で、排卵を抑制し妊娠しにくい環境を作り上げます。子宮内膜や頸管粘液の状態を変化させるので、精子が子宮にまで入りにくくなると同時に、受精卵が子宮内に着床も阻害するので、更に妊娠がしにくくなります。

レボノルゲストレルは、女性ホルモンの分泌を穏やかにするため、卵巣や子宮の活動が低下し生理の痛みや不快感が軽くなる効果もあります。そのため、緊急避妊薬以外にも月経困難症や月経前症候群、月経不順などにも利用されています。
また、女性の中には生理の日は過ぎているにもかかわらず少量の血が出る排卵出血が起きる体質の人が存在します。排卵出血には一般的に二つの原因が考えられ、一つは排卵時に卵子が放出され、卵巣の表面が破れる事で起きます。二つ目は、排卵期に生じるホルモンバランスの崩れが原因で、排卵が近づくと卵胞ホルモンの分泌量が急激に増減する事により、子宮内膜が剥がれて出血する事があります。どちらも病気ではなく生理的な現象ですが、急な出血を避けたい時にはホルモンの急な分泌を抑えるレボノルゲストレルで出血を起きにくくする事が可能です。